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共通テスト英語「リーディング」の分析と対策

こんにちは、ホッとアザラシです。

 

共通テスト実施日からあっという間に一週間が経ちましたね。

 

このブログでは昨年末から本番直前までセンター試験を題材に攻略法を取り上げましたが、読んで頂いた皆さんは結果はどうでしたか?少しでも役に立ったのであればうれしいです。(*^_^*)

 

さて、今年から共通テストという新しい試験になったわけですが、今回はこれまでのセンター試験と比べて共通テストはどう変わったのか(変わらなかったのか)について私が感じたことを書いてみたいと思います。

問題の方はこちらのリンクからご覧ください。↓

 

☆変ったこと

①設問が日本語から英語になった。

②発音・アクセント、文法語法、など知識を問う問題がなくなった。

③整序英作文、不要な文の選択など英作文力を見る問題がなくなった。

④小説・物語文の読解問題がなくなった。

⑤ニュースレポートの読解問題が新しく取り入れられた。

⑥ショートメール、電子メール、ウェブサイトなどインターネット関連の文章からの出題が多くなった。

⑦全体としては昨年よりも1400語ほど英文の量が増えた。

⑧選択肢は紛らわしいものがなかった。  

⑨配点がリーディングとリスニングが100点ずつになった。

★変わらなかったこと

①説明的文章の読解問題は変わらず、第6問に二題出題されており、配点も大きい。ただし、昨年と比較して段落わけがされていないの分、受験生にとっては解きにくかったと思われる。

②昨年出題されていた意見内容の要約は本年は第二問で出題されている。

 

 ◆全体的な感想

 発音、アクセント、文法語法など基礎知識を問う問題を一掃したことはずいぶん思い切った決断をしたと思う。平均点は昨年並みということだが、英語の苦手な受験生と得意な受験生との差が大きく広がるような内容だったと予測できる。英文を読むことに慣れている受験生にはあまり負担にならないだろうが、読むことが苦手な受験生には益々、厳しい試験になったように感じる。

 昨年まで出題されていた作文問題は元々マーク式の客観テストでは出題しにくいが、今年は全く出題されなくなった。一応、英語表現という科目が試験範囲になっているだけにこれでいいのかどうか疑問に感じる。記述式問題の導入が延期になったので、このことが影響しているのかもしれない。

 良かった点は、実践的な題材が増えたこと。ウェブ上の文章や交換留学など受験生にとって身近な題材を取り上げた文章が多かった。選択肢は昨年に比べて紛らわしいものが特になく、文章が読み取れていればしっかり正解を選べるものだった。

 第5問のニュースレポートは英字新聞に記載されるような本格的な文章で受験生にとっては読解が難しかったと思うが、要点をまとめさせるなど、設問を易しくすることで解き易くする配慮がなされているように感じた。今年は小説・物語文の読解が出題されなかったが、もしかしたらこのニュースレポートの代替えとして今後、再び出題される可能性はある。

 

💕来年に向けて

  基本的に学習方法はこれまでと変わらなくて良いと思います。単語、文法、作文がなくなったからと言ってそれらを勉強しなくてよいということではありません。むしろ、それらは基礎力として当然あるという前提で問題が作られてるのです。それを踏まえてとにかく英文を読むことに慣れることが一番大事です。普段から同じレベルの600語くらいの英文を三つくらいは平気で読めるようにしておくと良いと思います。長い英文を読むことに抵抗があるようだと苦戦することが予想されます。

 

以上、共通一次センター試験、共通テストと歴史を知っている私の分析と感想でした。(*^_^*)

 

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また、次回の更新でお会いしましょう。(^.^)/~~~