日本人のためのより良い英語教育を考えるブログ

学校英語や受験英語の学習を更に充実させるためのアイデアを提供します。

知識・理解+教養+修練=技能

こんにちは。

いや、参りました。

・・というのは、現在の学校英語教育の間違いにはっきり気付いてしまったからです。

見出しに書きましたが、英語には4技能(話す・聞く・読む・書く)があり、英語教育の目標はこの4技能のバランスの良い習得である、というのが我々の世代の教員の共通認識であったはずです。

 

確かに、この目標は間違ってはいなかったかもしれません。しかし、中学、高校の6年間でこれを達成することはほぼ不可能と言っても過言ではないでしょう。なぜなら、知識・理解や教養を身に着けることは比較的短時間でできることですが、技能として身に着けるためには長時間の修練が必要だからです。

 

もし、これを可能な範囲で実施しようとするなら、やはり、読む、書くの部分の充実以外にないように思うのです。聴く、話すの技能まで学校教育だけで身に着けさせることは、ほぼ、不可能であり、読み書きをおろそかにして、話す・聞くに重点を置いた現在の学校教育ははっきり間違ったものだと言えます。

 

しかし、読み書き中心の英語教育というのは私たちの世代が50年前から受けてきた英語教育とほぼ同じです。この間、私たちがやってきたことはいったい何だったのか・・すべてが無駄だったように思えて落胆してしまいます。

 

でも、間違った方向に進んでしまったと気付いたら、当然、一刻も早く、元に戻すべきです。生徒も先生も、今のままでは、ただ単に、不可能な目標に向かって不毛な努力を続けることになってしまうでしょう。