こんにちは、ホッとコーヒーです。
さて、前回取り上げた茂木先生の動画こちら↓ですが…
内容が盛りだくさんで、30分と長めです。
動画を見る時間が取れない方のために、この動画の要点を文章でまとめてみたので是非、読んでみて下さい。
見終わった方も、もう一度、内容を整理して確認するために読んでみましょう。
茂木健一郎先生に学ぶ英語教育の問題と目指すべき方向性
世界が地球規模で一つの文化圏になってきている。その中で英語を使用して文化を共有することが普通になってきている。つまり、英語ができることが当たり前になってきている。
①英語を学ぶ目的の変化
一昔前は英語学習を通じて英米の文化を学ぶことが目的だった。(技術や英米文学など)しかし、現在では世界の中でいろいろな国の人々が英語を使うようになってきている。(中国、韓国、タイ、フィリピンなど) これからの英語学習はグローバルな文化とローカルな文化をつなぐ手段としての英語を身に着けることが目的になる。
※ネイティブスピーカー の話す英語が一番良いというわけではない。特に発音が良いとか上手く話すことが第一目標ではない。 それよりも話される内容の方が大事である。だから、これから学ぶ英語は内容を伝えるのに十分使えるのであれば良いということである。
②日本の英語教育の問題
意味のない試験勉強(英検、トイックなど)のための学習に終治している。 英語は使うために学ぶのであって試験のスコアは全く意味がないのだ。 実際に使用されている英語のたくさんの事例(話される英語、書かれている英語)に触れることでしか英語は身に着かない。
今の時代はウェブ上でたくさんの英語の触れることができる。
文法の知識や試験のスコアよりも内容、興味、関心などモチベーションを高めること方が大事
英語を使うことに関するモチベーションを植え付けることに失敗しているのが現在の英語教育の最大の問題である。
③これからの英語教育に取り入れるべきこと
1)例えば、英語で演劇をやる (シェイクスピアなど)
シアターエデュケーションの活用(アメリカのグリーなどで実践している)
これをやる上で大事なのは「評価をしない」ということ。まずは英語を使う。英語を使って演劇をやるということが大事。正しい、正しくない、上手い、下手はどうでも良いということ。
目的は「たくさんの英語を読み、聴き、使うこと」 →英語が上達するためにはこれをやる以外に方法はないのだ。
※ できれば、生身の人間がいて、生の英語を聴くことができれば一番良い。 パトシアクルーの研究
アメリカの音楽に興味を持った高校生が英語でその素晴らしさを英作文した時に学校の教員が内容を無視して文法上の間違いばかりを指摘したというエピソード。
→ 英文の良し悪しよりも伝えたい内容の方が大事
※スキルの評価はしなくても良いのだ。
2)英語でスピーチをする。
発表、発信はとても大変だがやってみる価値は大きい。
※英語の運用能力という点では日本の英語教育は世界的に見ても遅れている。
大量の英語に接することで、クオリアを育てることができる。
クオリアとは英語の良し悪し、正しい正しくないを判断する能力のことである。そのためには、良い英語を大量に聞くということしか方法がないのだ。
◆まとめ
以上のような点に注意をして英語を使い、英語で生きてほしい。
トーイック何点とか、英検何級とかはガン無視しろ!小さく前へ習えで満足するな!
英語を通して、文化的に価値あるものを共有することが大事になる。それはローカルな物の中にある。
これからは英語を使って世界的に価値のある日本文化を輸出、発信する時代である。
(例えば将棋という伝統文化を世界に輸出、発信するなど)
英語のテストのスコア、文法知識は意味がない。文法ではなくパターンで覚えることが大事。実際に使用されている良い英語をインプットすることが大事である。