こんにちは、ホッとアザラシです。
早いもので、ブログを始めて一月が過ぎようとしています。
これまでいろいろなことをこのブログで書いてきましたが、一つ気付いたことは、現在の日本の英語教育を取り巻く状況は複雑であり、なかなか簡単にはいかないということです。英語教育の分野には様々な立場があり、学習している人々にもそれぞれに違った目標があるからです。 やはり、複雑な問題を考える場合には「場合分け」というのが必ず必要になると思います。
英語学習者は大きく分けて「将来、海外で活躍することを目標にする人」と「日本に留まって生活する人」に分けられると思います。それぞれの場合によって英語学習の目標が違ってくると思うのです。ところが、どうも最近はこの二つの区別がしっかりとされていないように思われます。
現実的に考えれば、海外で活躍することを目標にする人は、国際化が進んだ現在の日本であってもそれほど多くはないように思います。統計的なことは分かりませんが、現在でも日本に留まって生活する人が大多数だと思います。それが、あたかも、大多数の人たちが海外に就職し、生活することを前提に現在の英語教育改革が進んでいるところが、どうも気になるところです。
例えば、日本で生活し、一般的な企業に就職するのであれば、英語に関しては一般教養程度の英検2級まで取得していれば、十分な教養と言えますし、逆に外資系企業や海外の企業に就職する場合では、TOEIC860点以上や英検1級取得でも不十分ということにもなります。
学校教育においても同様で、英語を専門に勉強したい生徒さんには早い段階からハイレベルな英語教育が必要ですし、そうでなければ、受験勉強以外では英語は一般教養程度で十分なはずです。ところが現状では、生徒全員に同じ内容を教えるようになっています。
英語学習者にはそれぞれ自分に合った目標があるはずですから、周囲に惑わされることなく自分にはどのくらいの英語力が必要なのかをしっかり考えて目標を決め、学習に取り組みたいものです。
それにしても、日本の英語学習者の大半が日本で生活する現実を考えると、やはり日本国内でせっかく勉強した英語を生かせる環境がないと日本人の英語力は底上げされないのではないか・・・と改めて思います。
政府は学校教育だけでなく、国際交流の機会を増やしたり、社会環境の整備や交換留学制度の活性化などもっと改善に取り組んでほしいと思います。
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