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偏差値40からのセンター試験攻略法⑫ 第5問 小説・物語文の読解

こんにちは、ホッとアザラシです。

さて、今回は前回に引き続き、センター試験攻略法 第12回目。第5問 「小説・物語文の読解」を解説していきます。

問題はこちらのリンクからご覧ください。↓

小説や物語文はプロット(物語の筋)が明確になっているので、この筋を読み取ることが大事になります。このため、一つの段落を細かく注意して読むよりも筋を考えながら文全体を一通り読んでいく姿勢が大事です。

この点が説明文の読み方と違っているところなのです。

ですから、途中で意味が分かりにくい部分が出てきても、あまりこだわらずに、語全体としてどういう話なのかを捉えるように努力しましょう。

 

本問は少々長い文ですが、分かりにくい部分も少なく、読み易い文章です。

 

さて、一読してみると話の筋が大体理解できると思います。荒筋と言われるものですが、それを頭に置きながら読み進めていきます。

 

慣れないうちは簡単にメモしてみるのもいいでしょう。

 

私が、ハイキング中に山で愛犬とはぐれてしまう。とても悲しい気分になり、ある日、山に探しに入る。途中、見慣れない場所に入り、パニックになって足を滑らせた。すると年配の男性が助けてくれた。・・・・・

 

このような荒筋を頭に描きながら先へ先へと読み進めます。

 

それから、このような小説の場合、主人公の心情(気持ち)が物語の進行とともにどのように変化していくかに注意することも大事です。

 

犬とはぐれた時の気持ち、犬を探そうと思った時の気持ち、年配の男性と出会った時の気持ち、そして犬と再会できた時の気持ち。

この変化にも注意しておきましょう。

 

荒筋が大体分かったら、設問に進みましょう。

※ここでも問題文の意味をしっかり掴むように丁寧に読みましょう。

問1 作者は山に戻り続けた、なぜなら、

①説明しようのないあせりを感じたから。

  第二段落の最初の文に作者の心情が書かれています。「山の方に引っ張られるような感覚」と言っていますね。

 正解と思われますが、△にしておきましょう。

②その年配の男性と会う予定だったから。

  あらすじが分かっていればはっきり×と分かる選択肢です。

③マジックの練習をしようと思ったから。

 これもそうですね。本文を読んでいない人は選んでしまうかもしれませんが、はっきり×です。

④熊についての手がかりを見つけたかったから。

 本文全体をしっかり読んでいればこのような内容がないとはっきり分かります。 ×です。

 

ということで ①が正解ですね。

 

問2 主人公が最近、出かけたことで、最初に起こった出来事は次のうちどれか。

 

主人公が犬を探しに出かけたことは第3段落以降に書かれています。

 まず、山のふもとにきて、上り初め、  見知らぬ場所に着き足を滑らせ

老人に助けられる。それから開けた場所に着き、山頂へ進む。

これを踏まえて解答しましょう。

①彼女は広い開けた場所に着いた。  

②彼女は山の頂上に登った。

③彼女は熊が逃げ去るのを見た。

 これは主人公と犬がはぐれた時のことなので、最近出かけた時のことではありません。

はっきり×です。

④彼女は おじいさんに助けられた。

 

①②④ の順番を起った順に並べ替えると、④①② となります。

というわけで ④が正解になります。

 

問3 著者の犬とおじいさんの共通点は何か?

第5段落の前半に彼らの共通点が書かれています。

①彼らが職場でケガをしたこと。

 犬はケガを警察官をやめたと書かれていますが、老人はやめた理由を話していません。

 よって×です。

②彼らが親しい友人を亡くしたこと。

 このような記述はありませんので×。

③彼らが著者の知り合いだったこと。

  おじいさんは今回の山登りで初めて会ったのですから×です。

④市民を守る手助けのために働いていたこと。

  二人ともそれぞれ警察官、警察犬として働いていたので、公共の人々を守る手助けをしていたということになります。

  よって④が正解になります。

問4 下線部の語句「rang in the air」 のこの文脈の中での意味として最も近いものは次のうちどれか。

まず下線部の前の段落の内容をしっかり読み取りましょう。著者の犬が言いたかったことをおじいさんが代弁しています。

次に下線部については前の部分にも注意して文全体の意味を考えてみましょう。

そのおじいさんの言ったことは・・・・・・・した。

文脈に合うように選択肢を選びます。

①幸せをもたらした   

②印象を残した

③大きな音を鳴らした

④攻撃的のようだった

③と④は物語の流れが分かっていればはっきり違うと分かるはずです。

さて①か②ですが、下線部の前の文がヒントになります。

Tomo is my dog's name. Did I tell him this?   トモは私の犬の名前です。 私はこれを話したのでしょうか?

という意味ですから、著者の不思議に思う気持ちが読み取れます。

この点から①の「幸せにもたらした」は正解ではないと判断できるはずです。

②ははっきりしませんが、「おじいさんの言葉が印象に残った」というのは文脈としておかしくはありません。

よって②が正解になります。

 

問5 最後のハイキングの経験の後で著者の気持ちはどのように変わったのか。

物語全体を読んでみると「愛犬がいなくなって悲痛な気持ちが、愛犬と再会することで安心して満たされた気持ちになる」という著者の心情の変化が読み取れます。

これを手がかりに選択肢を検討していきます。

①彼女はがっかりしていたが、それから悲しくなった。

②彼女は決心してそれから楽な気持ちになった。

③彼女は希望を持っていたが、それからホームシックになった。

④彼女はみじめな気持ちだったが、それから楽しくなった。

①と③ははっきり正解でないと判断できますね。

さて②か④が正解ですが、ちょっと判断が難しいです。

 

④は「みじめな気持ち」が悲痛な気持ちと大分ズレがあります。「楽しくなった。」も満たされた安心感とズレがあります。従って④は不正解と考えて良さそうですね。

②はdetermined の意味がはっきりしませんが、comforted の方は「快適な、安心した」気持ちのことで

内容に一致します。はっきりと分かりませんが、正解と考えて良さそうです。

ということで②が正解です。

 

さて、今回はここまでにします。

次はいよいよ最後の問題ですね。

本番まで時間がないので次回もできるだけ早く更新の予定です。

 

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また、次回の更新でお会いしましょう。(^.^)/~~~