日本人のためのより良い英語教育を考えるブログ

学校英語や受験英語の学習を更に充実させるためのアイデアを提供します。

中高の英語で学ばせたいこと。その一

おはようございます。

 

ツイッターで先生方の意見を聞いていると、「学校では話す、聴くを扱うべきではない」、という意見がありました。理由は、「読み書きをやっていれば、聴く・話すなんて後で自分で何とかなるものだ。」ということらしいです。

 

確かに、つい最近まで重視されていた「英語の授業は英語で・・・」のような、聞く・話す に特化し過ぎた授業は、はっきり間違いであることは分かりました。しかし、それでも、聞く・話す英語学習は短時間でも良いのでチャンスを見つけては中高の授業でも続けていくべきだと私は思っています。

 

その理由は、自分で何とかなる人と何とかならない人がいるからです。この、「何とかならない人」のために 聞く・話す英語の授業を折を見て、できるだけ続けてほしいのです。

 

実際、私自身は、何とかなった人で、中高は話す・聞く をほとんどやらずに読み書きオンリーでした。大学生になって英文科に入学してから、個人的に 聞く・話す をやり始めました。大学の講義は英会話などがありましたが、やはり、まだまだ、読み書きが中心でした。しかし、私は話す・聞くに関心が高かったので、独学で話す・聞く英語を勉強し、教員になって5年目くらいになってようやく話せるようになってきた感じです。

 

このように、確かに独学でも何とかなりますが、少なくとも始めてからできるようになるまで、私でも8年くらいの時間がかかっています。

 

仕事や試験勉強もあったので学習時間は一日30分弱くらいが限度でした。しかし、その時間は集中して毎日継続的にやっていました。仕事の合間に、あるいは勉強の合間に、話す聞く英語学習をやっていたわけです。

 

こうして見ると、少なくとも話す・聞く英語学習は長い時間と継続的な学習が不可欠で、そんなに簡単にできるようになるものではないということが、分かって頂けたと思います。

 

話を戻しますが、話す・聞く学習を中高の英語学習から切り離して、読み書きだけをやっていれば、あとは本人の努力次第でいずれ、何とかなるというの姿勢は、指導者として無責任ではないか、というのが私の考えです。実際、中学校で就職する生徒にとっては、もう、一生、話す・聞く英語を学ぶ機会はないかもしれないのです。後がない生徒にとっては、中学校の英語学習が全てなのです。

 

ですから、中学校でも読み書きオンリーではなく、時間を見つけて、聴く話す英語も最低限は教えて、英語を聞いたり話したりする楽しさを生徒に伝えてあげてほしいと思います。

 

ただ、高校の進学校の生徒はちょっと別かもしれません。彼らの多くは、私と同じように、その先に学習の機会が与えられる可能性が高いからです。進学校の生徒はどうしても読み書き中心になるのは仕方ないにしても、それでも、受験のための英語は、すべてではなく、進学してからの楽しい英語学習について、時間を見つけては熱く語ってあげられる教師であってほしいです。

 

以上、長くなるので本日はここまでです。何かご意見があれば頂けると嬉しいです。

 

ではまた(^.^)/~~~